バリ・ポスト紙 2008922日月曜日

 

国際交流基金、パンダン・カレッジを訪問

 

デンパサール(バリ・ポスト)

 日本語専門学校パンダン・カレッジは、独立行政法人国際交流基金(Japan FoundationJF、以下JF)によって、その存在を認められた。昨日、921日日曜日、JFの金井篤ジャカルタ日本文化センター所長他スタッフ2名がパンダン・カレッジを訪問、同校職員の古田緑、グスティ・アユ・エカ・ウダヤンティ校長が応対した。

 金井所長は、多くのバリの子どもたちが日本語学習に意欲を持っているというのは大変喜ばしいこと、とコメント。日本での就職のチャンスが生まれるだけでなく、観光分野で成功することも期待できる。日本人観光客と直接日本語でコミュニケーションをしたいと願うバリの人々にとっては、非常に望ましいことである。「日本語が、英語に次いで第二の言語になることを願っています。」(金井所長の話)

 金井所長によると、現在、日本は膨大な数の看護師や介護士を必要としており、最近200看護師・介護士派遣されたばかりで、来年はさらに1,000名の看護師・介護士の需要が見込まれている。こういった日本での就職機会を獲得するためにも、バリの人々には、パンダン・カレッジのような日本語教育機関での学習を通じて、日本語能力を身につけて欲しいという。

 JFの一行が今回パンダン・カレッジを訪問したのは、バリにおける日本語学習に対する興味とレベルに関する調査のため。

 同校は、これまでの取り組みによって、バリの人々の共感を得ることに成功してきた。

 今年12月13日には、日本語弁論大会の開催を予定しており、優勝者には賞品としてバリ‐東京往復航空券が贈られることになっている。

 日本語教育に対する配慮の高さにも定評がある。グスティ・アユ・エカ・ウダヤンティ校長の説明によると、同校では、ベテラン日本語教師が教える、子どものための日本語クラスも設けられているため、同校の生徒は学生や大人に限らず、子どもたちも多いという。

 この他、医療分野に従事した経験のある講師が担当する、医療専門日本語のクラスも開講されている。「全クラスとも、日本語のきっちりとした基礎固めからスタートします。」(エカ・ウダヤンティ校長の話)

 日本語はひらがな、カタカナ、漢字の三種類の文字で表記されるため、日本語の基礎を修得するのは容易なことではない、と同校長は話す。

 12月の日本語弁論大会では、優勝者がバリ代表となって全国大会に臨むことになる。この弁論大会においても、日本語教育のクオリティの高さが、明白な成果として表れるに違いない。

(写真)パンダン・カレッジを訪問した、金井篤ジャカルタ日本文化センター所長(左端)一行と同校職員


H O M E