『日本でのバティックの認識・現状・今後の期待』

 

                                  古賀るみこ  

         

■ジャワ更紗についての認識■

 

日本では、古くから「ジャワ更紗」「ろうけつ染」として知られる。

日本でいう「更紗」とは、布地に模様を描いた染布をいい、ジャワ更紗のほかにインド更紗が広く知られている。「ジャワ更紗」といえば、マレーシアやシンガポールのものと誤って理解されていることが多い。ジャワ更紗=Batik(バティック)という言葉と、それが“インドネシアの伝統染布であることが知られるようになったのは、ここ7年〜8年くらいのことである。

 

    市場および対象■

 

昨今のアジアブームも手伝い、特にアジアの伝統染織は注目を浴びている。

中でも、長い工程を経て染め上げられるBatikには、染布としての美しさだけではなく、一枚の布として出来上がるまでの技法や、描かれるモチーフの意味や背景、歴史にまで興味が向けられる。その多くは20代〜60代の女性。関心を持つのはBatik Tulis(手描き)や、こだわったモチーフを描いているものに人気が高い。物があり余る中で、「良質のもの」「こだわり」を求めていることが多い。

 

市場ではプリント バティック(工業製布)も安価で販売されているのを見かける。主に10代〜20代の若年層が雰囲気を楽しむために、または、パッチワークなどの手工芸を趣味とする方が、惜しみなくハサミが入れられるということで購入しているようだ。インドネシアのように腰衣、肩掛けとして使用することは少なく、カーテンや間仕切り、テーブルやソファー掛けのほか、ランチョンマットなどのリビング・インテリアに利用されることが多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

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