あらすじ

社会的、経済的背景や出身の異なる3人の女性が、一夫多妻の状況におかれたそれぞれの人生について語る。彼女たちは生活環境も性格も全く違っていながら、似通った運命を体験していく。.

サルマ (ジャジャン・C・ヌル) は産婦人科医。何不自由ない安定した生活を送る彼女の人生に、ある日、転機がやってくる。夫ハジ(エル・マニック)が彼女よりも若い女性(ヌンキ・クスマストゥティ)と結婚したのだ。それでも、家庭生活を守り続けるために一夫多妻の状況を受け入れるサルマ。それは何よりも一人息子ナディム(ウィンキ・ウィルヤワン)のためを思ってのことだった。しかしナディム自身は成長するにつれてポリガミー(一夫多妻制)に反対するようになる。

シティ(シャンティ) は新しい人生を開くためにジャカルタへ出てきたジャワ出身の独身女性。リック叔父の狭い家に身を寄せ、叔父の2人の妻(リア・イラワン、リエク・ディア・ピタロカ)とともに過ごす日々は、彼女を一夫多妻の環境に馴染ませていった。そんな彼女も、まさか叔父が自分に思いを寄せ、求婚してくることなど思いもよらなかった。意外なことに、シティが叔父の3番目の妻になって以来、彼女と他の2人の妻たちとの関係はそれまで以上に親しくなり、それが彼女たちの家庭をユニークなものにしていく。

ミン (ドミニク) は華人系の若い女の子。職場であるべべッ・パンガン(アヒルの丸焼き料理)レストランでは、「看板娘」的な存在だ。レストランのオーナー兼料理人であるコ・アブン(ティオ・パクサデウォ)は、ミンを妻にしたいという気持ちを抑えられない。彼のコワ〜イ妻、チック・リンダ(イラ・マヤ・ソファ)でさえも、それを阻止することはできなかった。結局、ミンは父親ほども年の離れたコ・アブンの求婚を受け入れる。「この人なら安心」と感じたからだ。しかし、ミンの元恋人で、映画監督となっていたフィルマン(ルベン・エリシャマ)が彼女に映画の主役の話を持ちかけてきたことから、彼女は自分の才能に目覚め、自由を求め始める。

サルマ、シティ、ミンの生活の場はそれぞれに異なり、互いに知り合うことはない。しかし、人々がせめぎ合うジャカルタの街中で、時に彼女たちは偶然顔を合わせる。互いが同じような人生の問題を抱えているとは知らずに…。

 


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